歯周病

健康な歯と歯茎は、見た目の美しさだけでなく、全身の健康にも深く関わる大切な要素です。笑顔からの印象が好印象につながるのはもちろん、しっかりと噛めることが心身の健康を支えます。
しかしながら、日本ではまだ歯周病の予防や治療の重要性が十分に浸透していない現状があります。歯周病は「沈黙の病気」とも呼ばれ、自覚症状が出る頃には進行していることが少なくありません。放置すると歯を失う原因となるだけでなく、糖尿病や心疾患など全身の病気に影響を及ぼすこともわかっています。
健康な生活を維持するためにも、早期の予防や適切なケアを心がけることが重要です。歯と歯茎のケアを見直し、未来の健康を守りましょう。
歯周病とは

歯周病とは、歯を支える歯茎や骨に炎症が生じ、進行することで歯を失う可能性のある病気です。初期段階では痛みや目立った症状がないため、「沈黙の病気」とも呼ばれています。日本人が歯を失う最大の原因ともいわれ、多くの方が気づかないうちに進行してしまいます。口臭、歯茎からの出血、歯のぐらつきが気になる場合は、早期治療をおすすめします。
親知らずで起こるトラブル
- 01歯ぐきが腫れており、赤くなっている
- 02歯磨きの際に、歯茎から出血する
- 03歯がぐらぐらする感じがある
- 04口の中がネバネバする
上記のような症状がある場合、歯周病が疑われます。
歯周病は放置すると抜歯の原因にもなり、自然に治ることはありません。症状がある方は一度当院へご相談ください。
当院の歯周病治療の強み
当院の歯周病専門体制
日本でも有数の歯周病の専門家が在籍
当院では、歯周病治療に特化した専門医が在籍しており、患者さま一人ひとりの状態に応じた最適な治療を提供しています。歯周病は症状の進行度によって治療内容が異なり、高度な専門知識が求められる病気です。そのため、専門医による正確な診断と技術力が治療の成果に大きく影響します。
野原先生(歯周病専門医)
野原先生は日本歯周病学会が認定する「歯周病専門医」を取得しています。この資格は、歯周病治療において高度な専門知識と臨床経験を有することが証明された歯科医師に与えられるものです。
- 高度な治療技術
骨再生療法やフラップ手術など、重度の歯周病にも対応可能な外科的技術を持っています。 - 複雑な症例対応
他院では治療が難しいとされたケースにも積極的に対応し、患者さまの歯をできる限り残す治療方針を心がけています。
大村先生(歯周病認定医)
大村先生は「歯周病認定医」の資格を取得しており、予防から治療、さらに治療後のメンテナンスまで一貫してサポートします。
- 早期発見・早期治療の重視
初期段階の歯周病を見逃さず、進行を食い止める治療に力を入れています。 - 予防指導の徹底
日常のケア方法や生活習慣のアドバイスを行い、患者さまが自宅でも歯茎の健康を維持できるよう支援します。
全国の歯科医師数は「105,267人」と全国にたくさんいます。
ですが、その内日本歯周病学会歯周病専門医の数「1,195人」と全体のわずか1%しかいません。※(2023年1月調べ)
当院では、全国でも有数の歯周病治療のスペシャリストが治療を行います。
日本歯周病学会専門医・認定医が在籍することのメリット

歯周病歯科学会認定医が在籍することで、以下のようなメリットがあります。
- 正確な診断と治療計画の立案
一般歯科では見逃されがちな初期の歯周病も早期に発見します。 - 最新技術の導入
学会活動を通じて最新の治療法や技術を取り入れ、常に高度な治療を提供します。 - 患者さまの不安解消
専門医による丁寧な説明と治療計画の提案により、患者さまに安心して治療を受けていただけます。
歯周病治療は専門性が高いため、通常の歯科治療では対応しきれない場合もあります。当院では歯周病専門医と認定医が連携し、患者さまの歯と歯茎を守るために質の高い治療を提供しています。歯周病が気になる方、他院で治療に不安を感じた方も、ぜひご相談ください。
できるだけ歯を残すための「歯周組織再生療法」にも対応可能です。
歯周組織再生療法は、歯周病によって失われた歯周組織(歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質)を再生させる治療です。
一般歯科では行えず、限られた歯科医院でしか受けることができません。
歯周病が原因で抜歯といわれた方でも、この再生療法により、抜歯を回避できる可能性があります。
少しでも気になる方はぜひ一度ご相談ください。
歯周病の原因
歯周病治療は専門性が高いため、通常の歯科治療では対応しきれない場合もあります。当院では歯周病専門医と認定医が連携し、患者さまの歯と歯茎を守るために質の高い治療を提供しています。
喫煙

タバコの煙に含まれる有害物質が歯茎に悪影響を与え、血流を悪化させます。その結果、歯周病の治りが遅くなり、進行が早まることがあります。喫煙者は非喫煙者よりも歯周病にかかりやすく、進行しやすいとされています。
糖尿病

糖尿病があると、体の免疫力が低下し、細菌に対する抵抗力が弱まります。このため、歯茎の炎症が悪化しやすく、歯周病が進行しやすくなります。特に血糖値のコントロールが不十分な場合、歯周病の症状が悪化することがあります。
生活習慣の乱れ

栄養不足や不規則な生活習慣も歯周病を悪化させる原因です。特にビタミンCが不足すると、歯茎が弱くなり、歯周病が進行しやすくなります。また、ストレスや睡眠不足も免疫力を低下させ、歯茎の健康に悪影響を与えることがあります。
歯周病の段階別症状
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軽度:歯肉炎
(初期の炎症)歯肉炎は、歯周病の最初の段階で、歯茎に軽い炎症が見られます。早期に治療を開始すれば、簡単な対処で治癒することが可能です。
症状
- 歯茎の腫れ
- 歯ブラシを使うと歯茎から出血する
- 歯茎が赤く、腫れている
- 口臭が気になることもあります
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中度:歯周病
(骨の吸収が始まる段階)歯周病が進行すると、歯茎の炎症がひどくなり、歯を支えている骨が少しずつ吸収され始めます。この段階では、歯を支える骨の喪失が進んでいきます。
症状
- 歯茎が後退して歯の根が露出する
- 歯と歯の間に隙間ができ、歯茎が痩せてきている
- 歯ブラシ時に出血が続く
- 歯の動揺が感じられることもあります
- 口臭が強くなることもあります
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重度:進行した歯周病
進行した歯周病では、歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨が大きく失われるため、歯がぐらつくようになります。歯茎から膿が出ることもあり、治療が遅れると最終的には歯の喪失に繋がります。
症状
- 歯のぐらつき
- 歯茎から膿が出る
- 歯茎が大きく後退する
- 歯の根元が見えてくる
- 強い口臭
治療内容
軽度歯周病:歯磨き指導、スケーリング

歯周病の原因であるプラークを除去し、お口の中を清潔な環境にしていきます。歯ブラシでは取れない硬い歯石は、スケーリングし医院できれいに取り除きます。やわらかいプラークは歯ブラシで取ることができますが、歯並びや口の大きさなどで磨き残しが発生しやすい場合があります。患者の皆さまに合わせた磨き方のご提案をいたします。
中等度歯周病:ルートプレーニング、歯周ポケットの清掃

スケーリングでは除去しきれないプラークや歯石は、歯周ポケットの深いところにいます。ルートプレーニングでは、歯茎に隠れた見えない部分の歯の根(ルート)に付いた歯垢や歯石、歯周病菌に感染した歯質などを専用器具で除去していきます。
それでも腫れが落ち着かない場合は、歯肉に麻酔し、歯周ポケット内のプラークや歯石、膿、感染した組織を取り除く外科的処置(歯周ポケット掻爬術)を行います。
重度歯周病:フラップ手術、歯周再生療法

器具が届かないほど深い歯周ポケットに対して、歯茎を切り開いて露出した歯根に付着しているプラークや歯石を除去するフラップ手術を行います。
また、歯周病が進行して骨が溶けてしまっている場合は、特殊な材料で失った部分の骨を補う歯周再生療法(GTR法、エムドゲイン法)を行います。
歯周病治療の流れ
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Step01
初診・カウンセリング
お口の中を確認し、歯周病の状態を診断します。
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Step02
歯石除去
(スケーリング)歯垢・歯石を丁寧に除去します。
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Step03
歯周ポケットのクリーニング
歯周病の進行度に応じて、歯周ポケットの奥まで清掃します。
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Step04
治療後のメンテナンス
定期的なメンテナンスで再発を防ぎます。
歯周病の予防
定期検診を受ける

定期的な歯科医院での検診は、歯周病の早期発見に繋がります。
歯周ポケットのチェックや歯のクリーニングを行い、早期治療が可能です。
定期的なケアを受けることで、大きな問題を未然に防げます。
正しいブラッシング方法を身につける

毎日のブラッシングは歯周病予防に欠かせません。
歯と歯茎の境目を意識して優しく磨くことが大切です。
力を入れ過ぎず、正しいブラッシング方法を学びましょう。
歯ブラシだけでは届かない歯間の汚れを歯間ブラシやフロスでしっかり清掃しましょう。
これにより、歯周病を引き起こす細菌の繁殖を防げます。
食生活に気を配る

バランスの良い食事が歯茎の健康を保ちます。特にビタミンCやカルシウムが大切です。
甘いものや酸性の飲食物は控えめにし、食後のケアを心がけましょう。
歯周病に関するよくある質問
その他ご不明な点などございましたらご相談ください
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Q
歯周病治療は痛みがありますか?
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初期治療はほとんど痛みを伴いません。進行した場合も、麻酔を使用して痛みを軽減しますのでご安心ください。
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Q
歯周病治療にかかる期間はどれくらいですか?
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症状の進行度によりますが、初期治療であれば数回の通院で完了します。重度の場合は数ヶ月かけて治療することがあります。
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Q
歯周病は再発しますか?
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日々のケアと定期的なメンテナンスを行うことで、再発を防ぐことができます。
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Q
歯周病は全身の病気に影響しますか?
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はい、歯周病は糖尿病や心疾患、認知症など全身疾患との関連があるとされています。