子どもの矯正歯科
近年では、お子様の顎が小さくなり、歯が並ぶスペースが足りないために歯並びが乱れるケースが増えています。
永久歯と乳歯の混合時期である小学校5年生ごろまでの矯正には、顎を広げる床矯正装置を使用します。
この装置は必要に応じて取り外しも可能なので、学校生活などに支障を与えません。 矯正を行うかどうかを検討する時期は小学校1~2年生くらいですが、幼稚園の段階で受け口になっている場合は早めのご相談をおすすめします。
矯正歯科治療で
得られるメリット
歯並びが良くないと、見かけの問題だけでなく虫歯、歯周病の原因になる可能性も出てきます。矯正治療とは、一定期間、お口の中に装置を入れることにより歯並び、嚙み合わせを改善し、より良い生活を送れることを目的としています。
- 虫歯、歯周病になりにくい清潔な環境を得られる。
- 美しい口元を得られると自分の笑顔に自信が持てる。
- 噛み合わせが良くなる事で胃腸の負担が軽減する。
- 発音が良くなる。
- 顎の筋肉が均等になる事で肩こりや頭痛、顎関節症等を引き起こす原因をなくす。
- 良く噛めるようになる事で脳の発達にも良い影響を与えるという研究結果もある。
不正咬合の種類
-
叢生(八重歯)
八重歯など歯列に凸凹がある状態をいいます。顎の大きさに対し歯が大きかったり、虫歯などで乳歯が早く抜けたことが原因となります。歯みがきが難しいため、虫歯や歯周病になりやすくなります。
-
上顎前突(出っ歯)
上の顎が出ていたり、下の顎が小さかったりすると噛み合わせがずれてしまいます。上の前歯が出ているために口元、横顔ともに見た目が悪くなってしまいます。
-
下顎前突(受け口)
下の前歯が、上の歯に噛み合わず、前に出てしまっているものをいいます。下唇が突出するので見た目が悪く、前歯が正しくかみ合わないため発音が悪くなります。
-
開咬(オープンバイト)
奥歯は噛み合っているのに前歯は噛み合わない状態をいいます。噛み合う歯が少ないので、奥歯に負担がかかり、顎関節の負担も大きくなります。空気が抜けてしまうため発音が特に悪くなります。
子どもの矯正歯科治療の
開始時期
治療開始に最も適した年齢は症例によって異なります。
目安として、前歯が乳歯から永久歯に生え変わり、6歳臼歯(第1大臼歯)という永久歯が出てくるころからがよいと考えます。年齢でいうと小学校2年生から3年生で始めるとよいでしょう。
子どもの時期から
歯列矯正をすすめる理由
特に近年のお子様のお顔に多い特徴が「細い顎」です。
一見するとシャープな印象が強いですが、顎の骨が細いと永久歯が正しく生え揃うスペースが足りず、歯並びの乱れにつながる恐れがあります。
細い顎が原因による歯並びの乱れは、「小児矯正」により治療ができます。小児矯正であれば顎の成長を利用し、狭い顎を広げて歯並びや噛み合わせを正しくできるのです。
永久歯が生え揃う頃には顎の成長も進み、顎を広げる処置が難しくなります。その結果、矯正治療のために、抜歯が必要になる可能性もあります。
抜歯や痛みなどのリスクを抑えるには、3歳~12歳ごろまでの間に矯正治療を行うことが求められます。
矯正歯科治療の流れ
-
01カウンセリング
お口のお悩みや治療のご要望をヒアリング。治療に関する不安や疑問にお答えし、料金などお支払方法のご相談にのります。
-
02検査
レントゲンや歯型などをとり現在の状態を詳しく検査します。
実際に口腔内をチェックし、患者様の現状の把握に努めます。 -
03模型作製・2回目カウンセリング
検査をもとに具体的な治療方針、期間、費用などを詳しくご説明します。ここで、又は次回までに治療を始めるかどうかを決定します。
-
04歯磨き指導
固定された矯正装置の場合は、歯磨きがしづらく感じる方も多くいらっしゃいます。歯科医院スタッフが正しい歯磨きの仕方を教えし、口腔内の清掃の精度を高めます。
-
05矯正装置の装着
矯正装置を装着します。
装着時、必要に応じて微調整を行います。 -
06通院
個人差がありますが、通常1年~3年程度かかります。
4~8週間ごとに状態の確認のため来院が必要です。
治療時間は1回15分~1時間程度かかります。
小児矯正以外も
お気軽にご相談を
歯並び以外に、お子様のお悩みとして特に多いのが「虫歯」です。
大切な乳歯やその後に生えてくる永久歯の虫歯を防ぐには、虫歯になってから治療をするのではなく、「予防」の意識を持つことが大切です。
幼少期から歯科クリニックに通うことを習慣化していただくと、虫歯になりにくいお口の環境を維持しやすくなります。
当クリニックの小児歯科治療では、歯が生え始める生後半年から、お子様を対象にした予防処置と将来の歯の発育を考えた治療を提供しております。